□ GAUZE □ |
all lyric by 京 |
メジャー1stアルバム。痛いからガーゼなんだとか。 全体を通して聴いても、一曲ずつ聴いても、非常に濃いアルバム。 言い方は悪いがハズレナシである。個人的に一番思い入れがある。 ブックレットや初回盤の装丁などもセンスが溢れていて素敵。赤いディスクがかっこいい。 |
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□ 01.GAUZE-mode of adam- □ |
music and arranged by Dir en grey |
instrumental。10からのカウントダウン。 オルゴールの可愛い音色とバンドサウンドが絡み合う不思議なサウンド。 いかにも“序章”なイメージは狙ってのことだと思うけど。 所々入っている聴き取り不可能な京ボイスが色を添えている。 Tr.2に移る瞬間、京くんが何かを呟いています。左右別だと聴こえるかも? |
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□ 02.Schweinの椅子 □ |
music by Die arranged by Dir en grey |
非常に攻撃的な一曲。アルバムの中では一番キレてるんじゃなかろうか。初っ端を飾るに相応しい。 イントロからの広がり、コーラスとシャウトの絡み具合が印象的。 ライヴでの「快楽アレルギー」と「DNA!」が好き。 台詞の部分は京詩集に収録されている。 因みに“Schwein”はドイツ語で“ブタ”の意でシュヴァインと読む。 |
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□ 03.ゆらめき □ |
music by Shinya arranged by Dir en grey&YOSHIKI |
三枚同時リリースデビューシングルの一枚。メロディアスでポップなイメージ。 明るい曲調(当社比)とは対照的な詩も曲の世界観を際立たせているような。 流れに入ってみるとシングルとは違った印象を持つかもしれない。 というかこの曲、リズムがありえない・・!速すぎ細かすぎ詰め込みすぎ。 当時の京くんの音域の最高音と最低音を使った曲でもある。 「愛よりはるかに重“い” 裏切りの中で君“は”」部分が最高音。ちょっと辛そう。 読めば読むほど深い味わいがある詩だと思う。 |
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□ 04.raison detre □ |
music by Toshiya&Shinya arranged by Dir en grey |
直訳するとフランス語で“存在理由”。レゾンデートルと読もう。 ただ痛いだけでもなく、怖いだけでもない、切ない詩。 ギターリフがノリいいし、全体的に裏のリズムが効いてて素敵。 ライヴにて、裏リズムに合わせて踊る京くんがたまらなく可愛い。 そして何と言っても声が最高。声だけならアルバム一かもしれない。 「赤いカミソリ見つめながらぁぁぁぁ」のビブラートのかけ具合とかたまらん。 |
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□ 05.304号室、白死の桜 □ |
music by Die arranged by Dir en grey |
タイトル勝ちであろう。このタイトルに勝つ曲名は(ガーゼの中では)ない。 この曲が私を本格的にディルアングレイに引きずり込んだ。 メロディアスでアレンジも美しい感じ。だからといって王道にならないのがディルたる所以。 真っ白で穢れが無いのに、ただただ荒みきっているような印象。 京くんの詩と歌い方が痛さを助長している。その分と言っては何だが、悲しみがカットされているような。 痛みと苦しみが悲しみを超えてしまった。そこがたまらなく好きなんだけど。 余談だが実際の病院に4の付く病室は存在しない(4は死を連想させて不吉なため) さすがは京くん。そんなところがたまらなく好き(分かった) 最後の「ゆらりと」絡みつくボーカルが何とも耳に残るではないか。 |
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□ 06.Cage □ |
music by 薫 arranged by Dir en grey&YOSHIKI |
シングル曲をここに入れてくるセンスが憎い。 メロディアスなのに攻撃的なサウンド、サディスティックな詩。 イントロのオルゴールがこの・・このっ!勝るものナシ。 漢字だらけの詩は稀にあるけれど、ここまで綺麗に語感とマッチさせているのは珍しい。 キレ系と綺麗系のオイシイところだけ合わせた感じ。 raison detreとCageで挟み込むことによって304が際立ち、且つ流れも決まっている。 やはりここにこの曲を入れてくるのは憎い。 |
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□ 07.蜜と唾 □ |
music by 薫 arranged by Dir en grey |
鏡文字にして“つみとばつ”と読ませるとは・・一体全体どこから思いつくんだ。 漢字そのものの意味でもしっかり詩の意味は通るし、つみとばつでも意味は通る。 だから京くん一体どこからこのセンスが・・(薫ンかもしれんが) 詩はよく読まないと分からない。伏字が多すぎる。 「Q+U」の意味などは京詩集を見れば分かる。まぁ、ちょっとした言葉遊びだと思えばいい。 |
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□ 08.mazohyst of decadance □ |
music by 薫 arranged by Dir en grey |
長い。八分半ほどだろうか。正直言って飽きがくる。 長いし、曲っぽくない(まるで朗読のようだ)し、詩は好きなんだけど・・・なぁ。 悪酔いはするが。 ちょっと歪み気味の引きずり気味のギターや、呟きとシャウトのギャップなんかは聴き応えあり。 でもあまり聴きたいとは思わないかもしれない。 |
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□ 09.予感 □ |
music by Die arranged by Dir en grey&YOSHIKI |
キャッチーでポップな曲。いわゆるシングルっぽい曲、といったところ(実際シングル) ドラマのタイアップ(女医)にもなったが、特に問題ないんじゃない?とさらりと言える。 耳馴染みがよく、覚えやすいし、かといって毒が完全に失われていないのが何とも。 わりとつるっと歌っている京くんの声がいい。 しかし「きぃずあぁとぉぉぉ」など、ビブラートは素敵に健在。 途中で台詞と歌を被せるという荒業も披露、かっこいいじゃないですか。 明るいのにやはり詩は痛い、そしていつになく言葉で遊んでいるような。 全体的にちょっと物足りなさを感じるのは時間的な問題だろうか。 |
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□ 10.MASK □ |
music by 薫 arranged by Dir en grey |
演説で幕を開ける。ヒ○ラーだという噂で、それを信じていたんだけど・・・ よく聴いたらどう頑張っても英語にしか聴こえない。ヒト○ーならドイツ語のはず。 まぁそれはともかく。 ラヴ・ソングのような社会ソング。 ひしゃげたギターや手数が多すぎるドラムに惑わされがちだが、意外とメロディアス。 そう聴こえないのは京くんの多彩な声のせいじゃなかろうか。 「ズタズタ」や「ボロボロ」の声とか、可愛すぎる。 終わりかと見せかけた最後の盛り上がりはライヴでも最高に聴かせてくれる。 |
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□ 11.残-ZAN- □ |
music by 薫 arranged by Dir en grey&YOSHIKI |
デビューシングルのうちの一枚。インディ時代からライヴでは演奏されていた(曲名は違うが) 攻撃的で狂気的。京の発狂ボーカルが魅力。 ただ、これを歌と呼ぶかどうかは人によって意見が分かれるところである。 思い切りトランス出来るので好きだが。 某歌番組初登場で歌い、お茶の間の子供を泣かせたという話はあまりにも有名。 当時ディルを知らなかった自分も強烈だったことは記憶している。 |
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□ 12.アクロの丘 □ |
music by 薫 arranged by Dir en grey |
デビューシングルのうちの一枚。残と続けて聴かせるとはやるね。 非常に長い曲だが随所のアレンジが際立っていて飽きない。 アルバム唯一のバラード。 アコースティックギターの生々しさと風の音が乾いた雰囲気を醸しだしている。 間奏は大きく分けて三つだが、台詞が一番好き。たまらない。 珍しくストレートなギターソロ、指が攣りそうなベースソロも素敵。 ボーカルとコーラスの微妙な加減もいい味を出している。 詩全体から、愛しさと悲しさと切なさが溢れている。 「繋いでた 指がほどけて」なんて。「愛してた 叶わない夢」なんて。 ディルにしか作れないロングバラードだと思う。 |
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□ 13.GAUZE-mode of eve- □ |
music and arranged by Dir en grey |
adamからのカウントダウンの続き。無機質な音に混じるのは水のような音。 最後のトラックに入っている不気味な・・何かが生まれるような変な音は・・・ 何を表現しているんだか。 やっぱりアダムとイヴなんだろうか。解釈的に間違ってないことを望む。 |
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2005.05 文責:管理人 | BACK |