six Ugly

all lyric by 京 all arranged by Dir en grey
鬼葬後の初音源は何とシングルとミニアルバム。
鬼葬で見えた方向性を更に突き破ってしまいそうなほどの激しさオンリーな一枚に仕上がっている。
六曲というコンパクトサイズながら、ハードでヘヴィでアグレッシヴで、暴れたくなること必至。とにかく音の重心低すぎ。
聴けば聴くほど、そしてライヴで聴けば聴くほど、深みにハマるミニ・アルバム。
歌詞カードがどこに隠れてるんだか分からなかったわ。ショップのフライヤーみたいなデザインは中々クール。
だがやはり詩はとっても見づらい。


□ 01.Mr.NEWSMAN □

music by Die
社会ソング、ディルアングレイ風味。痛烈な皮肉が突き刺さる歌詞は最高!
・・・と、購入後二年の年月を経て言ってみる(・・・)正直なところ最初は付いていけませんでした。
さほどハイテンポというわけでもないのに全体的に突っ走る感じがあってたまらない。
いきなり左右に揺れる京ヴォイスは絶品。ピコピコギターの絡みも絶品。
サビ?のメロディーラインもゆったりしているにも関わらず相当ヘヴィ。
全体的に徹底した裏リズムが何とも。何ともかっこいい。
ギターリフが耳に残っていいかもしれない。


□ 02.Ugly □

music by Shinya
何だこの変な曲、というのが第一印象(失礼)
でも変な曲、とても変な曲。こんなの作るのディルしかない。
上へ下へ激しく揺れてる京ヴォイス最高。どんな歌い方もこなしてしまう彼は凄いと思う。
感情のまま社会を皮肉った強烈な歌詞は、京独特の言葉選びのせいで分かりにくいことこの上ない。
ある意味シンプル。
ずっと鳴ってるリフにかぶせて様々な音が絡み合うサウンドが心地よくてクセになりそう。
破壊力抜群なドラミングはShinya作曲所以の気合だろうか。


□ 03.HADES □

music by 京
薫ギターがずきゅんと打ち抜いて始まるハーデス。神の名らしいがよく知らない、ギリシャ神話だっけか。
初聴きの段階からかなりのお気に入り曲。ライヴで楽しめればなおよろしい。
途中でリズムが落ちる箇所のギターリフ、イキきった京ヴォイスなどは逆に気持ちいいほど。
音の重心が低いせいか、おそらく楽譜に起こしてもさほど激しい曲ではないはずなのにたまらなく暴れ系。
こんなことまでやってのけるディルアングレイ。凄すぎる。
京ヴォイスのキレっぷりも最高、鬼葬ではこうはいかなかった。
ファルセット・シャウト・・・どれを取っても最高である。ただ、歌詞カードを見てもどこを歌ってるのかは分からない。


□ 04.umbrella □

music by Shinya
跳ねるようなドラムで始まる一曲。こちらもShinya作曲だそうで・・採用率高いですね。
DJ真っ青なラップ(?)部分がやらしくて良い感じ。京にしか出来んこの馬鹿にしたラップっぷり。
サビ?のメロディ際立っているが、それ以外の部分ともうまく調和してんのがありえん。
何だディルアングレイ。凄すぎるぞディルアングレイ。
楽しい曲、はしゃぎ系つーか暴れ系つーか。
因みにタイトルのumbrellaは傘ではない。おそらく辞書に載ってない方の意味でつけていると思われる。


□ 05.children □

music by Die
何となくイントロに旧チルドレンの名残あり。メロディーは残ってるような残っていないような。
旧Verも充分激しさを狙ってはいたが、ここまでイキ切ってはいなかった。
テンポはむしろ落ちてるし、サウンドだけなら緩くなった気さえするんだが、何故か激しさは比べ物にならないほど。
こっちの方が断然良い。
鬼葬をポイントに、音の厚みも何もかもが一気に変わったような感じ。
歌詞も相当変わっているがサビは残したんですね京さん。
「Natural High and down」辺りの馬鹿にした歌い方が最高です。


□ 06.秒「」深 □

music by 薫
こちらも旧バージョンとは比べ物にならない。とはいえMISSAから何年も経ってるから当然といえば当然かしら。
ライヴではずっとアレンジされて演奏されていたが、こうして音源になるとまったく別の曲のようである。
思わずヘドバンしたくなるキレ系ソングに更に磨きがかかってしまった。
むしろ極悪ソング。
今まででは考えられなかったシャウトや声の入れ方が何とも言えない。
とにかく凄い。かっこいい。もはやそれしか言うことはない。
全英語詩になってますが、聞き取ろうなんて無謀なことはしない方が良いです。


2005.11 文責:管理人 BACK